幼稚園生活における「泣く」ということ
息子、4才、幼稚園年少組。
4月最初の生まれなせいか、体格は多分クラスで一番でかくてしっかりしている。
今日の降園連絡の後、担任につかまった。
なにかなー?と思ったら
「息子くんが、今日、砂場で遊んでたんですが、その時、○○くんが使ってた道具をわざとふんだんです。 それで、息子くんがけっこうキツめにやめて!!って言ったら、○○くんが砂場用の板(幅10cmくらいで長め)で息子くんの顔を叩いちゃって…」
鼻の上に、メガネのブリッジのような痣ができてましたよっと…
相手の子に痣が残るほどのことをされたのは今回で二回目。
9月には、いきなり突き飛ばされて机の角でこめかみをぶつけて青タン。で、今度は板で殴られましたか……
さて、私たち親子と相手親子の前で先生の説明が続きます。
「○○くんは、息子くんにけっこうきつい声でやめて!!って言われてそれがイヤだったみたいで、つい手が出てしまったんだよね」
「ちゃんと ごめんなさい いいよ もできたんですよ」
「○○くんも、我慢ができるようになってきたね、おかあさんもう少しですよ」
「息子くん、板で叩かれてるから痛かったと思うんですけど、泣きもしないし、痛くなかったっていうし」
「息子くんも、少し言い方がきつかったから、もう少し優しくやめてって言えたら良かったんですけど…」
えっと…息子のどこが悪かったんですかね…?
イヤだったからこそ、そのイヤな気持ちをしっかり伝えるための少しきつめの「やめて!」という言葉が出たんだと思うんだけど…
私は息子に「言い方がキツイのがいけなかった」なんて言えない。
話の間中、息子は無言で先生を見つめてたんだよね…
入園からこちら、いろんな被害をうけている息子。
いつも「目が届いてなくてすみません」「今後はこのようなことがないように気をつけます」と言われ続けてるけど、いつまでたってもなくならない。
「泣いたら、何かあったってすぐわかるんですが」
「泣かないし…」
何かされたら泣くってそんなに幼稚園生活で大事なことなのかな?
息子は体格がでかい。
背の順に並べば一番後ろ。
体格差って大きいのだと思う。
今日の痣がどうやってできたのかを息子に説明してもらうと、微妙に先生の説明と違ったのには笑えた。
「ねぇ、痛くなかったの?」
「うん、だって○○くん、そんなに力ないもん。それよりこっちの方が痛い」
と、今日幼稚園の外遊びの時にこけてできた膝の擦り傷を誇らしげに見せてくれた。
痛くなければ泣かないのは当たり前。
見た目はでかいけど中身は4歳児、気にならなければ遊びにすぐ移る。
「先生が、明日また叩かれた痕の話きかせてって言われたんだけど話をしていい?」
「ダメだよ」
「どうして?」
「だってもう終わったことだもん」
どうやら、ぐずぐず煮詰まっているのは母だけらしい。
「ぼくはかっこいいからね」
そうだね、息子よ 君はかっこいい。